野菜・果物・お茶・穀物の天然毒
・氾濫する天然毒
・緑葉野菜
・果物や果実野菜
・日本茶
・米などの穀物
・まとめ
氾濫する天然毒
野菜や果物には組織を構成する線維やビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれていて、緑葉野菜も生で食べると「栄養素が壊れず体に良い」と言われ、野菜サラダや野菜ジュースにして大量に摂られています。
しかしこれらには天然毒と呼ばれる毒素も共存しているのですが、最近の健康ブームの中では栄養学を背景に栄養素ばかりを取り上げるだけで、共存する毒素の配慮が全く欠落してしまっています。
日本料理の世界ではこの天然毒をアクと呼んで、料理においてアク取りは重要な作業になっています。この天然毒の強さは懸念される残留農薬よりはるかに強いものなのです。
天然毒には虫や鳥などが卵を産めなくさせるような毒性があるのだそうです。その毒性は植物性エストロゲンで環境ホルモンと呼ばれる女性ホルモンに似た働きをするそうです。
虫や鳥が天然毒に侵されると卵を産めなくなるように、人間でも天然毒に侵されると女性の生理を乱すようです。手足に冷えを発症させたり、不妊にさせたり流産させたり、子宮筋腫や子宮内膜症や卵巣膿腫などの婦人病を誘発させたりする有害性を秘めているようです。
「秋茄子は嫁に食わすな」と言わ続けたのは、茄子の天然毒で嫁が子供を作れなくなってしまう危険性を戒めていたのです。
また天然毒の毒刺激は脳を攪乱させて胸焼けなどの胃腸障害を発症させる他、運動能力を低下させスポーツ障害を誘発するような悪影響を起こす働きもあるようです。
緑葉野菜
薬草やハーブは虫を寄せ付けないほど強い天然毒を張っています。お茶も薬草の一種ですから強い天然毒を持っているのです。
しかし食用にする緑葉野菜の天然毒は弱いのですが、それでも昆虫では幼虫しか葉っぱを食べません。成虫になると葉っぱは食べないのです。
昔からアク取り方法として加熱、塩や酢に漬ける、発酵させる、干すなどがありました。
加熱方法としては煮る・揚げる・炒める・蒸す・茹でる・焼くなどの方法があります。
野菜を生で食べる食べ方など昔はしていなかったのです。
●天然毒をしっかり消している例を挙げてみましょう。
中国料理では必ず強い火力で油炒めしたり蒸す方法でアク取りをしっかり行います。
また新疆ウイグル自治区の東部のトルファンは2200年前の秦の時代からの長寿の町として知られていますが、代表的な食材に干しブドウがあります。内陸性気候の45℃を越える暑い夏は、アクを少し残した緑の干しブドウを食べて体を冷やし、−20℃以下の極寒の冬は、夏の太陽光で干した茶色の甘い干しブドウで体を暖めるそうです。無害な食材ばかりの食材が100才以上の長寿社会を形成しているのです。
韓国料理ではキムチという発酵食品を継承しているので、国民全体が依然低い食害被害で済んでます。サッカーのワールドカップで韓国の選手やサポータの元気さが強い印象として残っていることと思います。また韓流ドラマのスター達の容姿の美しさは食害被害の低さを物語っているのです。
日本でも相撲界ではいまだにちゃんこ鍋を食べる習慣が継がれています。食材を加熱しても栄養が大幅に消える訳でもなく、残った栄養素としっかり天然毒(アク)を取った無害食で力士の健康な体作りができるのです。老舗の日本料理屋では充分に天然毒(アク)処理され加熱された料理しか出されない筈です。
●天然毒に侵されて不調を起こしている例を挙げてみます。
プロスポーツ選手の中には、体に良かれと思って生野菜や野菜ジュースや青汁などの健康食品を取り始めてしまうと、天然毒に侵されることになってしまい、次第に成績が低迷しだして関節障害が起こり激痛に悩まされるようになり、引退への道を辿ってしまうケースが目立ちます。
タレントなどの有名人でも、健康食品やダイエットを始めたら体が異常な痩せに襲われ、顔の歪みが目立つ病的な相に変わってしまい、表舞台から姿を消して体調不良との戦いを強いられるケースが多発しています。
●天然毒が有る食材と無い食材には違いがあります。
野菜を加熱すると栄養素が減ると言われ、生で食べる方が賢い食べ方だとされて、天然毒(アク)で苦く渋く青臭いのに、ドレッシングを掛けて無理してでも食べる風潮になっています。
「まずーい!」と良いながら青汁を飲むコマーシャルがありますが、有害だから「まずい」のです。「まずい」とか苦いと感じる物は食べない方が良いのです。子供の頃は苦い物は食べたがりません。これが素直な反応なのです。
しかし加熱して天然毒(アク)を消すと甘みが出て美味しくなるのです。無害になるので安静な脳の働きの元で腸で適正に消化吸収が成されるのです。加熱した方が体には良いので、弥生時代から土器で湯を焚いて採取した実や野菜を煮て食べていたのです。
人間の体は機械ではないので、より多くの栄養を食べれば比例して吸収量も増えるという訳ではないし、脳が天然毒で攪乱せれていては、幾ら多くの栄養を摂取しても適切な吸収は成されないのです。
また日本の漢方薬やサプルメントには青汁のように緑色して天然毒を利用した毒性が強い品が大量に出回っています。西洋医薬と同じように飲めば「便通が良くなる」とか「冷えが治る」などの即効性を持たせています。
本場中国の漢方薬は茶色をしていて即効性はありません。薬草をしっかり乾燥させて天然毒(アク)をしっかり消しているのです。生涯飲み続けても微弱な残留天然毒が健康維持の良い刺激源になるという考え方なのです。刺激が無く即効性が無い漢方薬ほど妙薬なのです。
日本製の漢方薬は緑色をしていて天然毒を残し毒性を利用しているので、西洋の薬品と同じなのです。本当の漢方薬ではありません。これらの天然毒が残留した漢方薬や健康食品やサプリメントの摂取がきっかけで、却って体調が悪くなるケースが増えているのです。「緑色は怖い!」のです。
果物や果実野菜
また果物も樹上で完熟したもの以外は必ず天然毒があります。
その理由を説明します。
中の種が未完成(未完熟)な間は、動物に食べられて種が撒かれても発芽できず役目を果たせないので、表皮の色を緑色のままにして表皮のすぐ内側に毒(天然毒)を張って動物に食べられるのを防ぐのです。野生動物は果実の外観を見ただけで有害性を感知して食べようとしないのです。
その後、中の種が全て完成すると、動物に食べさせて種を撒き散らしてもらえるように、表皮の内側の天然毒を消すのです。この時期になった果実を完熟していると言うのです。動物に確実に食べて貰えるように、色を一気に赤くして香りも強めるのです。
最近のくだもの売り場に並ぶ商品はほとんどが収穫時期が早い為に天然毒が消えていない品ばかりです。
左側の写真はチンパンジーが木の実を食べている場面です。真っ赤に熟した実だけしか食べないことが分かります。
猿が完熟した真っ赤な実だけを食べる様子を映した映像(RealPlayerが必要です)
また右側の写真は宮崎県で生産される人気の完熟マンゴーです。完熟して自然落下するマンゴーをネットで受け止める独特の方法で生産しています。完熟していると天然毒が消失しているので、天然毒の持つ渋みや苦みは無く、とても甘く美味しいことが知られ、高価ですが大ヒットしています。
バナナなど外国から輸入される果物は、緑色の未熟な時期に収穫しているので天然毒が封じ込められています。外国産の果物は現地で完熟したものを食べるのが美味しいし体にも良い訳です。国内産のバナナの中には樹上で完熟させてから収穫して出荷されている商品もあるようです。できれば樹上完熟のバナナを買い求めるべきです。
春のタケノコも収穫して2時間以内に茹でないと強い天然毒が発生します。店頭に生で売っているタケノコを幾ら茹でても強いアクを消すことはできません。秋の柿を収穫が早いので強い天然毒を持つ恐れがあります。枝から落下直前の柔らかく赤黒い柿の実なら毒は無いのですが・・・。春や秋になると両者のアクに強く侵されて、ぎっくり腰などの急性の症状に悩まされるケースが多発します。
ポリフェノールを多く含んでいると言われているブームになっている赤ワインやブルーベリー、プルーン、オリーブ油にも強い天然毒があります。だから酒やジャムに加工したれ料理油として使う訳です。しかし加工しても毒性が残るので、目に良いと言われて摂取し続けていると腸の毒被害で腰から下の調子に影響が出て、腰痛や膝が痛くなるなどの不調が起きてくる恐れがあります。
左上の写真は左から順にワイン用のぶどう、ブルーベリーの実、オリーブの実です。日本の種なしブドウや巨峰、菜種油に比べるといずれも非常に強い天然毒があります。
またキュウリ、茄子、ピーマンなどは熟していない時期に収穫することが前提なので、天然毒が強くて当然です。特に茄子の毒は怖いので「秋茄子は嫁に食わすな」と言われています。これは嫁さんの生理を乱し子孫繁栄に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。茄子は漬け物にするかしっかり煮詰めて加熱しましょう。キュウリは生で食べず必ず塩漬けにすべきです。ピーマンも、完熟した赤や黄のパプリカなら天然毒が無いのですが、緑のピーマンは天然毒が強く苦いのでしっかり加熱調理して食べましょう。
日本茶
日本茶にも天然毒があります。本来お茶はしっかり加熱して天然毒を消す必要があるのですが、日本のお茶の製法は800年前の中国を真似した蒸し茶製法なのです。
左の写真は昔ながらの蒸籠(セイロ)で蒸す光景です。右は自動化された現在の蒸し行程です。
蒸し茶製法は発酵を止める事が目的なので熱が弱い為、天然毒が残留する欠点があります。後述するように樹液で解毒する力がある竹材を使って天然毒を消す処理をして飲む習慣になっていました。天然毒を消す処理としては、製茶者側では蒸す処理中に茶葉を撹拌する際に竹の棒を使用したり、蒸した後の濡れた茶葉は竹のザルに広げて乾燥させる処理がなされます。乾燥したら石臼で挽いて抹茶加工されます。飲む側では抹茶を竹の茶杓で茶器に取り茶筅で撹拌して飲むという処理が施されて解毒がなされるのです。京都の建仁寺などのお寺では、今でも正式な製法によるお茶が振る舞われているそうです。
中国では400年前の明の時代には蒸し茶製法の欠点に気付き、強く加熱してアク(天然毒)取りできる釜炒り製法に改善されました。中国では現在でも緑茶としては無害な釜炒り茶だけが飲まれています。
日本には江戸時代に釜炒り茶が伝わりましたが、しっかり熱が通ったので香ばしい味わいで色も茶色に変わっていました。アク取りを充分する為に蒸し茶製法を釜炒り製法に改善した背景を日本側では分かっていなかったようで、茶色く香ばしくなった釜炒り茶を採用しなかったのです。しかし中国ではお茶が無害になったので、抹茶で飲むのではなく葉っぱ茶を急須で飲む方法に簡素化されました。急須で飲む方法は便利だと受け止められ、その方法だけが採用されてしまいました。以来天然毒がある蒸し茶を、解毒作用が期待できない低い温度の湯を急須に注いで飲む方法が定着してしまいました。その上自動化と共にベルトコンベアの上でたった40秒間程度の短い時間で蒸される蒸し茶が当たり前になり、一段と強く天然毒が残留したお茶に侵されるようになってしまったのです。
上の写真は左の2つは中国茶の釜炒り作業と、竹のザルを使った乾燥作業風景です。3番目は日本で唯一釜炒り製法を採用している佐賀県嬉野の釜炒り作業です。4番目は釜炒り茶(左)と蒸し茶(右)です。釜炒り茶は無害ですが緑色の蒸し茶には天然毒が残っています。
しかし最近の日本茶には天然毒以外に茶の樹木自体が持つ有害性があります。この毒性を消す方法も紹介していますが、最近発売されているカテキンが濃厚なお茶など特殊加工のお茶商品には新たな独特の毒性が発生しています。解毒法も発見しましたので紹介できますが困ったことです。
米などの穀物
米などの穀物にも天然毒が強い品種が出回っています。米ではあきたこまちなどの新品種に問題があります。1年以上前のNHKスペシャルの番組で「給食で米アレルギー」の実態調査が報告されていました。結論は、生徒に米アレルギーの発症があった小学校では共通してあきたこまちが使われていたそうです。
米のアクは胚芽に存在します。胚芽の芽という所は護身用に強い天然毒を持つ可能性が高い部位なので、昔から脱穀・精米して胚乳だけを食べる習慣になっているのです。「芽」という漢字を見ても「牙(きば)」という字が入っていることから危険な部位であることが分かると思います。
あきたこまちの場合、少し残存した胚芽部でもアクが強いので、敏感な生徒はそれを拒絶してアトピーを出してしまったのです。
また栄養学からの勧めで玄米を食べている方が増えています。玄米は丸ごと付いている胚芽や周囲の糠の部分の天然毒が強いので、たとえ栄養は豊富でもお勧めできません。昔からの食べ方である精米した米を食べるべきです。
品種改良で減農薬に成功した穀物というのは、農薬が少なくても虫が付かないと言う事を意味しますので、つまり天然毒が強いとも言えるのです。
また温暖化と共に米が乳白化して、自然に天然毒が強まる現象も起こっています。
無洗米か普通米かの違いは脱穀方法の違いですから、元の米自体の有害性に依存します。
同様に雑穀米が良いとか言われていますが、脱穀精米処理が不充分な穀物が混ざっており強い天然毒があるのでお勧めできません。
また有機米には、食べる部分の胚乳にダイオキシンなどの化学物質害が蓄積されている可能性が高くなっています。
※ ダイオキシンなどの化学物質害が起こる原因として、田畑の周辺にあるゴミ処理場や工場の排煙の有害性があげられます。煙に含まれるダイオキシンが、風向きによって田畑に降ってきます。例え排煙処理で濃度が低く抑えられていても、長年に亘って降り続くにつれて土壌の蓄積濃度も高まってきます。これを米や野菜が吸収して有害性が生じてきているのです。
こうした有害化した野菜や牧草が飼料作物として家畜の餌に回ると、その家畜が排泄した糞尿が有機肥料の原料になります。これが再び土壌に撒かれるという悪循環(サイクル)が起きて、田畑のダイオキシン汚染が加速度的に強まっていると思われます。この汚染で有機栽培の米のダイオキシン害濃度が高まってきていると思われるのです。
一方家畜の餌にはビタミンやミネラルなどの栄養剤が混ぜられています。但し餌にコストの掛かる良質の栄養剤が使われている筈がありません。その中には化学物質性の有害性を持つ栄養成分もあるのです。その餌を食べた家畜に排泄された糞尿が有機肥料になるので、当然その有機肥料の中に様々な化学物質性の有害性が出てしまうのです。その有機肥料が施された土壌に様々な化学物質性の有害物質が広がり、農作物にその有害性が出てしまうことになります。
こうした多様化した有害成分は無害化できず恐ろしい害毒源になってしまったのです。化学物質害なので肝臓に負担を掛けます。
※最近ではご紹介している天然毒対策や化学物質対策を施しても無害化できない米や麦が増えてしまいました。この有害性が出現した原因は、肥料に添加された栄養成分にあると想像していますが、はっきりとはまだ分かりません。
困ったことですが、せめて有害性が低い米商品を選ぶことしか方法がありません。その為にお客様のお近くのスーパーなどで取扱米商品の画像を紹介したHPがあれば、その画像から無害化できる米商品を判別させて戴くサービスも承っています。
小麦にも胚芽毒や化学物質毒が強い国産品種が出回っています。
多くのパンにも小麦の影響で有害性を感じます。全国的に入手できるパンとしてはヤマザキのダブルブレッドなどヤマザキの商品に無害化できる商品が多いのでお勧めしています。
小麦商品としてうどんなどの麺類があります。麺類にも天然毒や化学物質毒を感じ取れる品が多くありますが、全国には無数の商品があります。
最近の大豆商品(豆乳や豆腐)やトウモロコシ加工食品(コーンスープなど)やアミノ飲料や高濃度カテキン茶製品などには頭を歪ませてしまう程の遺伝子組み換えの強い食害があります。
特に2006年秋に収穫された大豆とトウモロコシには、以前に増して強い遺伝子組み換えの害が現れてしまいました。これを原料として使用している納豆・豆腐・高野豆腐・揚げ・コーンスープ・コーンフレークなどの食品の有害性は従来の解毒法では無害化できないことが分かったのです。
まとめ
天然毒の怖さに気付かれた方は、先人の知恵に見習って加熱料理や漬け物などに徹する食生活に戻して戴きたいのと、アメリカのイヌイットや北海道のアイヌなどの世界の先住民が愛用している樹液の力で天然毒を解毒する方法を天然毒の食害対策を参考にされて取り入れて食害被害の低減と環境改善を図って戴きたいのです。
また新たな解毒方法を「色々な食害の解毒方法」で紹介する「天然毒・化学物質・お茶(3毒)の解毒方法」と「遺伝子組み換えの害の解毒方法」を実施してこれらの食害を解毒して下さい。
そしてこれらの対策を食生活に習慣付けて、ずっと継続して戴きたいと思います。
トップメニューへ
代表的な飲食物の食害と対策へ