天然毒の食害対策
・樹液による天然毒の解毒効果
メープルシロップ、竹、陀羅尼助による対策
・樹液の解毒力
コルク、琥珀、プロポリス、沈香・伽羅
・世界の樹液による解毒の文化
カナダのメープルシロップ、北欧のキシリトール（白樺）、フランス西海岸のフラバンジェノール（松）、
竹材を活用する未開人、樹皮を活用するアボリジニ、樹皮を食べる動物、土を食べ石をなめる動物、
アマゾンの先住民が樹液で治療（新薬開発の遺伝子資源として注目！）
樹液による天然毒の解毒効果
野菜や果物を中心とした飲食物に自然に含まれる天然毒(アク)を解毒すりには、加熱や発酵や乾燥などの処理が必要だと説明しましたが、生でも樹液を施すとアク取りして解毒することができます。樹液の液体としてメープルシロップ(maple syrup)、樹液を含んだ固体として竹やコルクがあります。
また既に食べてしまい胃腸に入ってしまった天然毒の被害を打ち消す薬剤としては、板の陀羅尼助(ダラニスケ)という1300年前に奈良大峰で生まれた妙薬があります。
メープルシロップによる対策
メープルとはカエデ(楓)の樹の意味で、カナダの国旗にカエデの葉の図柄が使用されています。
そしてメープルシロップは砂糖カエデ(Sugar maple）の樹から採取された樹液１００％のカナダの特産品なのです。
メープルシロップはとても使いやすく入手しやすく安価な食品です。ホットケーキに掛ける甘味として知られています。
樹液であるメープルシロップを食材に施すと、もしその食材に天然毒(アク)があれば解毒して無害にしてくれます。
メープルシロップを解毒の成分として使用しますので、今後安価に購入できるお店を見つけて愛用し続けて戴きたいと思います。
メープルシロップの銘柄にはこだわりませんが、メープルシロップはカナダの特産品ですから輸入商社が販売元になっている筈です。
当院ではCITADELLE(シタデール；要塞)を扱っていますが、Oh!CANADAとかTRADITIONなども見かけます。２５０ｇ瓶で約７００円〜８００円で買えると思います。
食べる前に解毒（主要対策）
「色々な食害の解毒方法」の「天然毒・化学物質・お茶（３毒）の解毒方法」を参考にして解毒水溶液を作り、あらゆる食べ物・飲み物に対策を施してから口にするようにして下さい。
食べてしまった天然毒被害から脳を鎮静化（補助対策）
天然毒(アク)にうっかり侵されたことが原因で、脳が被害に抵抗し冷えや肩こりなどを発症して不調になってしまった時に、メープルシロップを、スプーン(小さじ)１杯分を嘗めるか、コーヒーなどに溶かして飲むと、脳が被害から鎮静化されて体調の改善を図ることができます。
または、板の陀羅尼助を１ｃｍ角の１片(丸薬の陀羅尼助丸なら２００粒)を飲んで服用しても同じ鎮静力があります。
家庭で侵されて不調になった時はメープルシロップが甘いので摂りやすいと思います。
外出時・旅先には板の陀羅尼助を持って行き、侵されてしまった時に１片を服用することをお勧めします。板の陀羅尼助をポケットに入れて携行するだけでも、脳を鎮静化させる働きもあります。勿論なるべく肌に密着させる必要がありますが･･･。
尚、メープルシロップを開栓したら、冷蔵庫に保管しながら１ヶ月以内に消費する必要があります。そこで毎日スプーン１杯以上を、砂糖の代わりにコーヒー・紅茶などに溶かして飲んで１ヶ月以内に使い切って戴きたいと思います。万が一の解毒対策不足で侵されて天然毒害を被っても免れる事ができる訳です。
またメープルシロップは甘いですが、糖分は砂糖と異なりキシリトール(白樺の樹糖)と同じく血糖値を上昇させません。甘くても低カロリーですので幼児から高齢者まで安心して摂って戴けます。
前者の食べる前の解毒対策が優先されます。後者の方法では腸は毒被害から免れません。毒刺激が脳を攪乱させる作用を鎮静化させてごまかすだけです。
今後前者と後者をずっと継続して戴きたいと思います。
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竹による対策
● お料理を竹製の割り箸で食べて下さい。10回位洗っても解毒効果はあります。
● 果物や和菓子や洋菓子を食べる時は竹の爪楊枝や竹フォークで食べて下さい。
● 塩や砂糖、小麦粉やパン粉、日本茶やコーヒー豆、米櫃などの中に竹櫛を刺しておいて下さい。
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板の陀羅尼助(ダラニスケ)による対策
●左の板の陀羅尼助の効能は、メープルシロップを飲んで食べてしまった天然毒被害から脳を鎮静化する効能と同じです。
※右の丸薬の陀羅尼助丸が全国の霊山などで入手できますが、ゲンノデョウコ末などの線維質の混ぜ物が多く含まれており、樹液であるオオバクエキスの成分が少ないので、脳を鎮静化する力が極めて小さいのです。最近の被害量の多さには対応できませんのでお勧めしていません。
●板の陀羅尼助は携帯性が良いのととても苦いですが効能も良いので、旅行には最適です。
●板は3mm厚で縦６片横４片の２４片に切れ込みが出来ています。１片は1cm角です。価格は１，２００円です。
●飲むには1cm角はやや大きいので、ニッパなどであらかじめ5mm角に切り出して、ピルケースに入れておくと飲みやすいです。
●旅行先などで、毎日スプーン１杯飲んでいるメープルシロップの代用として陀羅尼助を飲む場合は、1cm角１片(5mm角なら４片)を飲んで下さい。
●もし強く胃腸が侵された感じがした場合は、1cm角３片(5mm角なら12片)位飲んで下さい。
●丸薬の陀羅尼助丸は各地に売ってますが、板の陀羅尼助は奈良県天川村洞川温泉だけしか売っていないようです。
当院では沢山あるお店の中で増谷久八商店から購入しています。下記に注文されると宅配便で送ってくれます。当院としては４枚以上の購入をお願いします。
電話：０７４７−６４−００１２、 FAX：０７４７−６４−０４３４
E-mail:ta2206@m5.kcn.ne.jp
(以前のmashiya@pearl.ocn.ne.jpは使われておりません)
URL:http://www.ntcs.ne.jp/tenkawa/shop/kau/08.html
樹液の解毒力
樹液の解毒力を知ったきっかけ
樹液に解毒力があることを知ったきっかけは、上述した陀羅尼助(だらにすけ；通称ダラスケ)の効能からです。ダラスケは1300年前奈良県吉野に発祥した修験道を開祖した役行者(えんのぎょうじゃ)小角(おずぬ)が創った薬です。ダラスケの原料はキハダ(黄檗)の木の樹皮で、煮詰めて飴のようになった樹液の塊(オウバクエキス)です。
昔は竹の皮に塗る方法がとられ、今は板状か丸薬にして売られています。
修験道では山中に籠もって荒行しますが、食べ物としては山菜を食べ続けるので、アクに胃腸が侵されてしまう筈ですが、ダラスケを飲んでいると無事に修業を成就できるのです。
ダラスケの効能としては服用すれば健胃・整腸薬と止瀉薬の両方に働き、水で溶いて外用薬として打撲・捻挫部に貼れば鎮痛薬の働き、薄い水溶液にすれば目薬にも使え、入浴剤としても良いとされています。これはベルベリンというアルカロイドが主成分となって中枢神経を鎮静化させる働きだと思われます。有害な物を食べてしまい脳が胃痛や下痢を発症させるている時、打撲で炎症を起こしている時に、ダラスケを飲んだり貼ると脳が毒刺激から解放され鎮静化するので正常な働きに戻ることで症状が改善するという理屈です。これは解毒の働きと言えると思います。脳が正常な働きを取り戻すと、免疫力が高まって疫病に罹らないとか、体の興奮が治まると共に精神状態も安静になり鬱などが治まると言う効果もあるのです。
赤ちゃんの感虫夜泣きの宇津救命丸も無害な樹脂が成分で、樹液の力で赤ちゃんの興奮を穏やかに鎮めるのです。
また宝石に琥珀がありますが、これも太古の昔に樹脂が固まって石になったものです。琥珀こそ濃厚な樹液の塊と言えます。昔は粉にして服用もしたそうです。アクセサリの琥珀を肌に触れさせていると、強力に中枢を鎮静化して脳の働きを促してくれます。
健康食品にプロポリスがあります。蜜蜂がユーカリなどの木の樹皮を採取して作った巣の入り口に、ヤニ状の樹脂が付着しています。これをアルコールで抽出したものをプロポリスと呼ぶそうです。つまりプロポリスの原料は樹液なのです。実際には花粉なども混ざってしまい、ハチミツ同様に花粉の種類によっては有害性を持ってしまいます。メープルシロップの方が樹液の純度が高く無害だと思います。
コルクにもメープルシロップや竹と同じ解毒力
樹皮と言えばコルクを連想します。コルクと言えばワインの栓が頭に浮かびました。平成８年頃に「天然毒が強いワインの栓としてコルクが使われると言うのは、コルクに天然毒を消す解毒の力があるのではないか」と閃いたので、コルク片を天然毒が強い当時のお茶や野菜ジュースや牛乳に浸してみました。すると瞬間的に毒性が消えたことが指テスト確認できたのです。
また竹も料理によく使われているので、「天然毒を消す力があるのではないか」と気付き、やはり天然毒があるお茶などに竹櫛を浸したところ瞬間的に毒性が消えたのです。竹材や竹の皮にも解毒力があることが分かったのです。(竹の葉やタケノコには解毒力はありませんでした。）
話題の竹酢液は高熱で焦げてしまっており樹液の力は微量しか残っていません。
生の青竹の樹液(竹瀝)の方がはるかに強い解毒力があります。竹瀝を得るには竹の割り箸を５０本程度を圧力鍋で２０分間蒸らすと、張った湯に樹液が垂れて筍を茹でた時の香りの竹瀝になります。しかし解毒力はメープルシロップの方がはるかに強力で保存が利きます。
竹酢液や竹瀝に代わるものとしてメープルシロップがあります。上述しましたように砂糖カエデの樹液です。加熱して４０倍に濃縮されたものです。すばらしい解毒力があることが分かりました。
メープルシロップはカナダから輸入され大手スーパーやデパ地下、輸入食品店で手に入る上に安価です。
尚、森の中や竹林の中に居ると空気が澄んだ感じがするのは、樹皮に含まれる樹液が周囲の空気のイオンバランスを動物に最適な状態に調整してくれるからなのです。皇室では愛子様や皇太子様にコルク製のおもちゃをお与えになったりコルクの床材にされるのも、コルクの特性を知った英国王室を参考にされたものと思われます。また最先端技術のスペースシャトルの内壁は全てコルク板で満たされていることからも、樹液がもつ空気のイオン調整力は本物であることが分かります。
当院が以前にご提供していたコルク枕も同様に樹液が頭自体を鎮静化させて、脳や神経を邪魔する刺激を封じて安らかな眠りを促します。またスポーツなどで疲労した関節や、打撲して炎症を起こしている部位にコルク枕を当てていると、気持ち良く治癒を早める筈です。
ポルトガルから輸入したコルク素材が有害になってきたのでコルク材の輸入と枕の製造は中止致しました。
京都などでは今でも竹製のインテリアや建材が沢山使われています。また古い神社の屋根はきわだ(檜の樹皮)葺きであったりお寺の屋根は瓦の下に樹皮を敷き詰めている事実からも、昔の人は竹や樹皮が空気を浄化し環境を良くすることを知っていたものと確信できます。
樹液が空気をイオン調整する力は樹液を燃やしても得られます。お香の最高級品である伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)は樹脂です。（白檀は樹脂ではありません。）
樹脂のお香は芳い香りを発するばかりでなく、空気を浄化する働きが大きいのです。
世界の樹液による解毒の文化
コルクや竹以外にもいろいろ樹液の解毒力を活用した文化がありました。
特に世界の先住民や未開発地域の人々、そして野生動物も、樹液を摂取して健康に役立てていることが分かりました。その例を以下に紹介します。
メープルシロップはカナダの先住民イヌイットが改良したカエデの木の樹液です。
カエデの葉はカナダの国旗の図柄に使われており、カナダを代表する特産品として全世界に輸出されています。しかし私が発見した樹液水溶液が食材の天然毒を消す解毒力は、カナダの人にも分かっていないと思われます。
北海道のアイヌ文化や長野地方では白樺の樹液を愛用しています。
北欧でも白樺の樹液がキシリトール(樹糖)と呼ばれガムや歯磨きの成分に使われるとして有名です。樹液なので歯だけに良いのではなく胃腸や全身にも良いのです。
左：アジアの未開の地で暮らしている移動民族です。うるるん滞在記で紹介された食事場面では食器として竹が使われ、解毒と共に風味を加える役目を果たしています。
中：オーストラリアのアボリジニは移動の度に樹皮で家を組み立てます。また樹皮を焚いて煙りを吸うことで肺の健康を図っています。
右：アフリカの野生のチンパンジーが週に１回、群れを成して木の皮をかじったりなめたりする光景です。樹液成分で１週間に溜まった毒被害を鎮めているのです。番組の解説では「意味不明 謎のメニュー」とされてます。栄養学の視点では理由が分からないようです。
同様の意味不明の謎のメニューとして、インコなどの多くの動物が「土(泥)」を食べたり、チンパンジーが「石」をなめたりする習性が観察されています。これは土や石に含まれるミネラル成分にも金属性の毒を解毒する力があるので、動物はその効能を知っていて、蓄積した毒被害を消す為に定期的にこれらを摂取しているのです。
インコが土で解毒する様子を映した映像(RealPlayerが必要です)
上の４つの写真は５月３日の世界不思議発見で紹介されたアマゾンの先住民が愛用する樹液の薬です。やはり先住民は樹液の効能をよく知っていました。
新薬の開発でアマゾンが遺伝子資源の宝庫として注目を浴びているそうです。中でも様々な樹木の樹液には独特の薬事効果があることが発見せれているそうです。
アマゾン地方には樹皮のお茶としてタヒポ茶があります。高価ですが味わってみたいものです。
また最近ではフランス西海岸で松の樹液を化粧品やお茶に活用していることが話題となっています。松の樹液はフラバンジェノールと呼ばれて色々な栄養素が列記されていますが、解毒作用や神経鎮静作用が重要な性質だと思います。
これで皆様も樹液の解毒力をお知りになった筈です。今後はテレビ番組などで樹液を活用している場面を探してみてはいかがでしょうか。
今後も新しい樹液関連情報があれば逐次追加していきたいと思います。
また当対策はあくまでも天然毒の解毒を対象としたものです。同程度の被害量がある化学物質には天然の樹液は全く効果ありませんことをご承知下さい。
神戸カイロプラクティック 宮 川 準 一
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