テスト感度を上げるには、兎に角有害なものを検出したら中和するか撤去して、少しでも環境を無害化し続けることと、日常的に指テストをトライして、人差し指の付け根の組織が変化する感覚を磨くことです。
指テストの活用
指テストを訓練して体得すると次のように活用できます。
1.有害物質の識別
スーパーなどの衣類や食品売場で、サンプルに触れるか凝視しながら指テストをすれば、有害色素を使っている衣類や、天然毒(アク)や化学物質害を含んでいる食品を判別できるようになります。その結果、無害で穏やかな物だけを識別して購入できるようになれます。
応用として、食品や包丁やふきんなどを見つめるだけで、細菌が繁殖していたり腐敗している状況を識別したりできます。O157の感染源を特定したりするのに役立つかも知れません。
また環境汚染の判別にも役立ちます。例えば農薬で汚染されている森林地帯や土壌、化学物質などで汚染されて港湾や河川、放射線に汚染された施設などを見るだけで識別したりすることもできます。
また住宅展示場などで、室内を見渡すだけで化学刺激を発する建材を使用している住宅や部材を識別したり、無害な建材を特定することができます。輸入住宅展示場に行くと国産住宅展示場よりずっと材質が無害であることが分かります。
同様に賃貸物件や中古物件を選ぶ時に、有害性の感じ方が少ない物件を選べれば、入居後有害な物件より健康に過ごせることになる筈です。
こうした判別は実際に現場にいなくても、テレビやパンフレットの写真の画像などを見るだけでも識別できます。リフォーム例を紹介する番組などを見ていると、毎回「改造前の方が古くても無害で体に良かったのに・・・」と思ってしまいます。
指テストを駆使して矯正に活用してきた結果、お客様の顔写真を見せて戴くだけで、顎や後頭部の歪みの有無やその角度も感じ取れる段階に至れたのです。
2.無害化できる素材の発見
食材や品物に触るか見て指テストで指が倒れて有害性が識別できたとして、これを無害化できる素材をもし同時に触れたり見たりできたとすると、指テストの指が立ちます。効果が無い素材に触ったり見ても、倒れた指に何の変化も起きません。
この反射を利用すれば、指が倒れてしまう有害物を手にして、それを無害化・解毒するかも知れない様々な素材に触れたり見たりを繰り返してゆくと、そのうちに指が立つ素材に辿り着くことがあります。これはその素材が有害物を無害化してくれることを意味しているのです。つまりその有害物の無害化または解毒素材を発見したことになります。
天然毒(アク)があるお茶に触れて指が倒れている時に、メープルシロップの入った瓶や竹の箸に触れるか見ると指が立つ筈です。この反応からお茶の毒性をメープルシロップか竹材が解毒してくれることが分かるのです。電子レンジで1・2分間チンした水道水を入れたコップを持つと指が強く倒れる筈です。この場合は様々な素材でチェックしましたが、未だに無害化できる素材は見つからないのです。
野生動物の中でも定期的にオウムが河岸の土を食べに来る例や、チンパンジーが湖岸の岩をなめに来る例がありますが、オウムやチンパンジーは食べ物に含まれていた毒性を、土や岩に含まれる或る成分が打ち消してくれることを、上記の能力で感じ取れているのだと思います。
3.生体の神経バランスの良否診断
人や動物の顔や腹などの皮膚に触れたり凝視すれば、神経作用の異常が識別できるようになれます。特に人の顔を見て、もし指が倒れればその人の健康状態は良くないことが分かります。また腹を見て指テストが反応すれば、その人の腹は有害な食品の害に痛めつけられている事が分かります。顔の左半分、左腕、左足を見ると指が立たなくなる反応がある場合は、6項の歯の異常の判別において、左側の或る歯の歯髄から左三叉神経過敏の状態が起こっていることを示唆しています。
応用として、生体の全体から元気が無い所を特定することができます。例えば樹木において枯れそうになっている枝や、牧場で飼育されている家畜の健康状態、炎症を起こしているネコの足関節などが見つめながら指テストするだけで分かります。
4.薬剤の適量の判別
胃腸内部に化学刺激がある為に腹部に指テスト反応がある場合、陀羅尼助丸(ダラスケ)を何粒飲んだらよいか、適量を判別することができます。本来は被害者を仰向けで寝かせて、腹に小容器を乗せて、そこにダラスケを10粒最初に入れます。この時の両足の長さを比較します。左右の踵の位置に差があれば10粒では不足であることを意味します。そこへ10粒ずつ足して行き、両足が揃う量を求めます。揃った時の量が、被害者が必要としているダラスケの適量なのです。しかしこの方法は能率が悪いので実用的ではありません。
実は指テストで簡単に判別できるのです。被害者(他人でも自分でもよい)の腹に触るか見つめながら、心で「10粒、20粒、・・・」と問い掛けながら指テストの反応の変化を感じ取ります。指が一番起きた時の量が適量として判別できるのです。
一般の薬を服用する場合も、指テストで量を増やしながら問い掛けてゆき、もし指が立ったらその量を体が摂取したがっているのです。もし増やす程指に力が抜けて倒れてしまう場合は、体はその薬を飲むことを拒絶していることを意味します。
5.神経経路のトレース(追跡)
神経作用の異常がある部位に触れると指テストで反応を感じ取れます。皮膚の異常や神経圧迫などで神経伝達に異常が有る場合、その部位に利き手の人差し指を当て、反対の手で指テストをすると、神経が弱まっている状況を感じる事ができます。また指テストで倒れるポイントを辿って追跡して行けば、神経圧迫を起こしている神経根の場所を特定することもできます。
6.神経過敏の歯の識別
歯の金冠を順に凝視したり、中に歯根部がある頬の部位を、奥歯から手前に順に指先で触れながら指テストをした時に、もし反応する歯がある場合、その場所の歯の金冠が高過ぎて噛み合わせが悪く、三叉神経が過敏になってしまっていることが判別できます。
またその神経症の強さを1000、2000、3000、・・・と問いかけながら指テストすると、ある数値で指が一番立つ場合があれば、その数値に相当する強さの症状が起こっていることを意味します。もし歯科医でその歯の金冠を削って戴いた場合、切削後にその歯の神経症の強さを指テストで再確認した時、0(ゼロ)であれば切削が充分であったので神経症が消失したことになります。もしまだ或る数値を感じたらまだ切削が十分でないことを意味しています。
7,電磁波や大気汚染の程度の識別
特定の物質を見つめずに場の良否を指テストすると電磁波や大地の圧電現象の強弱に応じて反応を感じる事ができます。また空気を吸った時に指テストすると大気の有害性をテストする事ができます。
また有害な光源もその光を見ながら指テストすれば識別できます。溶接の光は勿論、紫外線ランプ、キセノンヘッドライト(ディスチャージヘッドライト)、プラズマディスプレイ方式テレビ、特定メーカーのブラウン管・CRT等の光を見ると有害反応を感知できます。
注意.頭蓋骨に歪みがなくバランスが良い人は、有害試料に触れたり見たりした時に指が立たなくなる反応ははっきり実感でき筈です。
しかし既に強く食毒に侵され有害物に囲まれていると、何の試料にも触れない基準の時でも指がしっかり立たないので、有害試料に触れても立ち方に差が感じられ難いので「有害」「無害」の差は残念ながら判別できないと思います。
また頭蓋骨に歪みがある人も指の立ち方に差が出にくいので、有害な試料に触れても、違いが僅かしか感じられず有害か無害か判別は難しい筈です。
指テストができるようになるには、頭蓋骨に歪みがある人は当院の頭蓋骨矯正で歪みを取る事が先決です。歪みが無い人なら食害や環境害被害をできるだけ低減すれば、徐々に有害試料に触れたり見た際の指の倒れ方が大きくなってくるので訓練と共に判別の感度が上がってくると思います。
尚、占いや賭の予想には利用できません。
Oリングテストとの比較
この方法の原理は「O(オー)リングテスト」と同じです。
Oリングテストは2人で行います。一人目が、利き手で被テスト物質に触れながら、反対の手で母指と示指(または小指)で力強く輪を作ります。もう1人がその輪に、左右の手の母指と示指で作った輪をからめて、力一杯その輪を開く行為をします。何も触れない時と、被テスト物質に触れた時とで、引き開く力が減弱するかどうかで有害性を判別する訳です。
つまり2人で行う必要があることと、はっきりと判別するには2人共バランスが良く感度が高い状態にある必要性があるので、2人が頭蓋骨矯正と有害物質の排除を励行していなければなりません。普通は2人共感度が悪いので、試してもはっきりした判別がでず、気のせいや先入観が働いてしまい、実用性に乏しいのが現実です。従って普及していません。
しかし「指テスト」なら、矯正と対策を施して感度が上がっている人であれば、1人でどこででも、余り目立たずにテストを行える利便性があります。
足の長短測定との比較
この人差し指の立ち方が変わる反射は、代表筋として示指伸筋(人差し指を後方に反らせて立てる筋肉)という骨格筋を利用したものですが、このような筋反射はカイロプラクティック診断において色々活用されています。
例えば全身の筋バランスを端的に診断するのに、足の長短測定があります。頭蓋骨の歪みや背骨の歪みをお持ちの方は、仰向けかうつ伏せで寝ると両足の長さは揃わず、どちらかが短くなって見えます。これは左右の足の長さは同じなのに、背骨の左右の姿勢維持筋が、自律神経のアンバランスで緊張が左右非対称に働いてしまう結果、骨盤が傾き左右のどちらかが頭方に挙上してしまうのです。骨盤に股関節で接続している左右の脚の内、骨盤が挙上した側の脚も頭方に挙がってしまい踵も挙上して反対側の踵に比べて短く見えてしまう現象です。